今日は、今まで何でもかんでも自分でやっていた経営者であるあなたが、

外注化のプロセスにおいて直面する

苦痛と我慢

についてのお話です。

自分で何でもかんでもやることをやめよう!と考えたあなたは、

・事務作業

・顧客サポート

・ものづくり

・営業

など、比較的手放しやすいものから選んで、人に仕事を任せます。

しかし、このプロセスが経営者にとって

苦痛と我慢のプロセス

になることが、よくあります。

なぜならば、今まで、

スピードも品質も自分自身でコントロールできていたものが、

それができなくなり、結果的に結果を出すまでの仕事の時間が長くなるからです。

つまり、自分の期待値に合うまでに

我慢して待つ時間

が多くなるからですね。

これを我慢できずに自分が動いてしまうと、

人は育たず、自分も手放せず・・・の

元の木阿弥になってしまいます。

経営者は「耐力」が必要というのは、

外注化のプロセスでも同じことが言えます。

ダブルビジョンを持つ

しかし、経営者の目的は

外注化すること

ではないと思います。

もっとその先にある

・自分の商品、サービスを多くの顧客に届けること

・大きな売り上げを上げること

・自分のビジョンを達成すること

だと思います。

そういう先のビジョンを考えると、

ここで元の木阿弥状態になっている場合ではないと思います。

ここで自分自身を成長させ、

会社も次のステップへと成長させるために、

目の前が「苦痛と我慢のプロセス」だとしても、

諦めて戻るのではなく、

その先の得られる未来を見て

乗り越えるための行動をしていくべきだと思います。

未来のビジョンと、今取り組むべきことの両方を見る

ダブルビジョン

で経営をしていく必要があります。

外注化で組織と仕組みを鍛える

自分の業務を外注化するプロセスは、

人によっては、それほど大変ではないでしょうし、

人によっては、大きな苦痛と我慢が必要でしょう。

しかし、外注化しながら

自分(だけでなく特定の人)に依存しなくても良い仕組み

を作ることで、仕組みの上で、人と組織が鍛えられ育っていきます。

人と組織が育ったビジネスは、とても強いです。

その時に気づくと思います。

今まで自分一人で頑張ってやっていた事が、

実は会社の成長を邪魔していたことだったと。

エリヤフ ・ゴールドラット著の「ザ・ゴール」という本に以下の一節があります。

『私はずっと、本当の制約とは何かを探し求めてきた。

 それは20年以上、目の前にぶらさがっていたのに

 気が付かなかった。会社における本当の制約は、

 経営者の注力だったのだ。』

まさに、会社の制約=ボトルネックは

経営者のあなたが何に注力をしているか?

なのです。

未来のビジョンを見据えて、

あなたがやるべきでない仕事を手放し(ボトルネックを解消し)

組織と仕組みを作っていきましょう。