僕は25年以上のMacユーザーですが、最近はずっとノート型ばかりで今は MacBook Pro を使っています。
オフィスでは、27インチのThunderbolt Display にMacBook Pro を接続してデスクトップ環境で使っています。
Windows、UNIX など様々なPCを使ってきましたが、使い比べてみると結局 Mac が使っていて「ホッとする」のでここに戻ってきます。
さて、今では完全メジャーになったアップルですが、1990年代の半ばは、経営的に瀕死の状態でした。
当時は、特にデスクトップのラインナップが多く、違いがわからない程にほんとぐちゃぐちゃな状態でした。
ずっと辛酸をなめている状況だったアップルを知る僕としては、現在の状況が未だに信じられないのですが、その転機はスティーブ・ジョブズの復帰でしょう。
その復活の狼煙となる大きな決断の1つは、1997年にスティーブ・ジョブズがCEOに復帰した直後にやった「ラインナップのシンプル化」だと思います。
ぐちゃぐちゃだったものを
プロ向け、一般消費者向け
デスクトップ、ノート
の軸にして、4つ窓のマトリックスに整理しました。
当時僕が愛用していたPDA「Newton MessagePad」というものがあって、それをジョブズが開発終了にしたことは、Newton MessagePad 120 を愛する会の会員No. 34番の僕にとっては非常に腹立たしいものでしたが(笑)
でも、その理念が iPhone などの iOS に引き継がれたと考えると、正しい判断だったのでしょう。
でも、それからさらに時が経ち、今はまたラインナップが増えてきたように思えますけどね。
スモールビジネス経営のラインナップ
さて、ここで考えるべきは、僕たち1人型・スモールビジネス経営の場合。
立ち上げ期の事業はシンプルなスタートだと思います。
でもお客様要望や時代のニーズに合わせて、かつ、自分にもできるものということで、どんどんラインナップは増えてくると思います。
そのラインナップが、自分が提供している得意分野にフォーカスされているものならばまだいいのですが
ビジネス拡張が
・(提供可能という理由の)製品ラインナップの拡張
・ネット→リアル、もしくはリアル→ネット
・エンドユーザーへの販売→教育、コンサル
・他事業への多角化
など、新たに立ち上げが必要なものとなると、注意していないと力の分散になる可能性が出てきます。
そうすると、頑張っているけどなんか儲からない。長時間働いているけど、充実感はない。
みたいな状況で、うまく行っていたものもうまくいかなくなるということにもなりかねません。
その状態では、何が良くって何が悪いのかが判断つかなくなります。
そう、1990年代中頃のアップルのように。
焦点を絞るとしたら?
もしあなたがそんな状況だったり、そうなりそうな傾向にあるようでしたら、恐らくやることが多く、自分のパワーが分散しているのだと思います。
その解決法としては、まずは1つ。
弱い事業と利益を出し続けている強い事業に整理してみる。
そしてもし、焦点を絞るとしたらどの事業か?を考えてみる。
まずはそういう机上の思考で、俯瞰してみることをお勧めします。
弱い事業を実際にドラスティックに切り捨てることは難しいと思いますので、まずはその中の「捨てやすい、切りやすいタスク」から捨ててみる、切ってみる。
ことが必要だと思います。
改善のために意識すべきは
何かを増やすのではなく、減らすこと
なのですから。